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Googleアナリティクスで経営者が見るべき指標|現場任せにしないWeb改善の基本

Googleアナリティクスを導入しているが、経営者自身はほとんど見ていない。Web担当者や制作会社からレポートは届くものの、セッション数やページビュー数を見ても、経営判断にどう使えばよいか分からない。中小企業では、このような状態が少なくありません。

Googleアナリティクス 経営者で大切なのは、細かい画面操作を覚えることではありません。経営者が見るべきなのは、Webサイトが事業成果に近づいているか、どの集客経路が有効か、どのページが問い合わせや商談につながっているか、改善の優先順位はどこかです。

現場任せにしすぎると、アクセス数は増えているのに問い合わせが増えない、広告費を使っているのに質の高い相談が来ない、記事を増やしているのに売上への影響が分からない、といった問題に気づきにくくなります。この記事では、中小企業の経営者やWeb担当者に向けて、Googleアナリティクスで最低限見るべき指標、月次で確認するポイント、現場への質問、よくある失敗、90日で改善につなげる手順を解説します。

目次

経営者は細かい数字より事業成果を見る

あわせて読む:BtoBの購買プロセスに沿って施策を考える場合は、BtoBのカスタマージャーニー設計|購買プロセスを見える化して商談につなげる方法SFA導入を中小企業で成功させるには?Web集客と営業支援をつなぐ実践手順も参考にしてください。

Googleアナリティクスには多くの数字があります。ユーザー、セッション、エンゲージメント、流入元、ページ、イベント、キーイベントなど、すべてを追いかけようとすると、数字を見ること自体が目的になってしまいます。経営者が見るべきなのは、Webサイトが売上や商談、採用、認知などの事業目的に貢献しているかです。

たとえば、アクセス数が増えていても、問い合わせが増えていなければ、集客の質や導線に問題があるかもしれません。問い合わせが増えていても、営業対象外ばかりであれば、訴求やターゲット設定を見直す必要があります。記事への流入が増えていても、サービスページや資料請求へ進んでいなければ、次の導線が弱い可能性があります。

経営者が最初に確認すべき問いは、「今月のWebは事業にどう貢献したのか」です。アクセス数そのものより、問い合わせ数、資料請求数、相談予約数、採用応募数、商談化数など、会社の目的に近い指標を見ます。Googleアナリティクスでは、こうした重要な行動をイベントやキーイベントとして確認できるようにしておくことが重要です。

細かい分析はWeb担当者に任せても構いません。しかし、何を成果として見るかは経営側が決める必要があります。「アクセスを増やしたい」だけでは施策が広がりすぎます。「経営者向けの問い合わせを増やしたい」「製造業からの資料請求を増やしたい」「採用応募前の会社理解を深めたい」など、事業目的に落とし込むことで、見るべき数字が明確になります。

最低限見るべき5つの指標

経営者がGoogleアナリティクスで見るべき指標を整理するイメージ

経営者が毎日すべての画面を見る必要はありません。まずは、月次で5つの指標を確認できれば十分です。1つ目はユーザー数です。どれくらいの人がWebサイトに訪れているかを把握します。ただし、増減だけで判断せず、どの経路から来ているかとセットで見ます。

2つ目は流入元です。自然検索、広告、SNS、紹介、直接流入など、どこから訪問しているかを確認します。中小企業では、問い合わせにつながる経路と、アクセスだけ多い経路が分かれることがあります。流入元別に成果を見ることで、投資すべき施策が見えてきます。

3つ目はランディングページです。最初に見られているページを確認します。記事、サービスページ、会社概要、採用ページ、事例ページなど、入口になっているページが分かれば、顧客がどのテーマに関心を持って訪れているかを推測できます。

4つ目はキーイベントです。問い合わせ送信、資料請求、電話クリック、相談予約、採用応募、ホワイトペーパーダウンロードなど、事業上重要な行動を見ます。単なるアクセスではなく、成果に近い行動が増えているかを確認します。

5つ目はコンバージョン率にあたる成果率です。訪問数に対して、問い合わせや資料請求がどれくらい発生しているかを見ます。アクセスが増えても成果率が下がっている場合は、集客の質が合っていない、ページ内容が弱い、フォームが使いにくいなどの原因が考えられます。

この5つを毎月見れば、Webサイトが伸びているのか、どこで詰まっているのかを大まかに把握できます。経営者は細部の操作より、数字から次の意思決定をすることに集中しましょう。

流入元と成果をセットで見る

流入元とキーイベントをつなげて分析するイメージ

Googleアナリティクスを見るときに注意したいのは、アクセス数だけで集客施策を評価しないことです。自然検索から多くの人が来ている、SNSから流入が増えている、広告でアクセスが取れている。これだけでは、事業に貢献しているか分かりません。

重要なのは、流入元ごとに成果を確認することです。自然検索からの訪問は多いが問い合わせが少ないのか、広告からの訪問は少ないが相談予約が多いのか、SNSは直接問い合わせにはつながらないが指名検索や再訪問に効いているのか。経路ごとの役割を分けて見る必要があります。

たとえば、SEO記事は情報収集層を集めるため、すぐに問い合わせが発生しないことがあります。その場合は、記事からサービスページへ進んでいるか、資料請求につながっているか、再訪問が起きているかを見ると判断しやすくなります。

広告は費用がかかるため、問い合わせ数だけでなく質も確認します。問い合わせは増えているが営業対象外が多いなら、キーワード、広告文、ランディングページの訴求を見直します。逆に問い合わせ数が少なくても、商談化率が高ければ継続投資の価値があります。

経営者がWeb担当者に聞くべき質問は、「どの経路が一番売上に近いリードを生んでいるか」です。Googleアナリティクスだけで受注まで完全に分からない場合は、SFAや顧客管理表と照らし合わせます。Webの数字と営業結果をつなげることで、施策の良し悪しが見えてきます。

ランディングページで顧客の関心を読む

ランディングページは、訪問者が最初に見たページです。経営者がランディングページを見ると、顧客がどのテーマに反応しているかを把握できます。中小企業では、この情報が商品開発、営業資料、セミナー企画、広告訴求にも活かせます。

たとえば、「展示会後のフォロー」に関する記事がよく見られているなら、見込み客は展示会後の商談化に課題を感じているかもしれません。「Web広告の費用対効果」に関するページから問い合わせが多いなら、広告改善サービスの訴求を強める判断ができます。

見るべきなのは、アクセスが多いページだけではありません。アクセスは少なくても、問い合わせや資料請求につながっているページは重要です。少数でも濃い見込み客を連れてきている可能性があります。

また、入口ページから次にどこへ進んでいるかも確認します。記事を読んだ人がサービスページへ進んでいるか、事例ページを見ているか、問い合わせフォームで離脱しているか。流れを見ることで、ページ間の導線を改善できます。

経営者は「どの記事が読まれたか」だけでなく、「どのページが商談の入口になりそうか」を見る意識を持つとよいでしょう。Webサイトは単なる会社案内ではなく、顧客の関心を知るための市場調査の場でもあります。

キーイベントを設定して成果を見える化する

Googleアナリティクスでは、問い合わせ送信や資料ダウンロードなど、事業上重要な行動をイベントとして計測できます。その中でも特に重要な行動をキーイベントとして扱うことで、成果を追いやすくなります。

中小企業で設定したいキーイベントは、問い合わせ完了、資料請求完了、電話タップ、メールクリック、相談予約、ウェビナー申込、採用応募、ホワイトペーパーダウンロードなどです。会社の目的によって、何をキーイベントにするかは変わります。

注意したいのは、キーイベントを多くしすぎないことです。あれもこれも成果にすると、何が重要なのか分からなくなります。経営者が見る指標としては、まず問い合わせ、資料請求、相談予約、採用応募など、事業インパクトが大きいものに絞ります。

キーイベントが設定されていないと、アクセス数やページ閲覧数だけを見ることになります。これでは、Webサイトが成果を生んでいるか判断できません。経営者が最初に確認すべきことは、「自社にとって重要な行動が計測できているか」です。

また、キーイベントは営業結果とつなげて見ます。問い合わせが10件あっても、商談化が1件なのか、5件なのかで評価は変わります。Googleアナリティクスは入口と行動を見る道具、SFAや営業管理表はその後の商談結果を見る道具として連携させると、改善判断がしやすくなります。

月次会議で見るべきレポート

月次会議でGoogleアナリティクスを見ながら改善判断をするイメージ

Googleアナリティクスは、見るタイミングを決めないと活用されません。経営者が毎日見る必要はありませんが、月に一度はWeb担当者や営業責任者と一緒に数字を確認する時間を作ることをおすすめします。

月次会議では、まず全体の推移を見ます。ユーザー数、流入元、キーイベント数、成果率が前月や前年同月と比べてどう変わったかを確認します。増えた、減っただけで終わらせず、なぜ変化したのかを聞きます。

次に、流入元別の成果を見ます。自然検索、広告、SNS、紹介、直接流入のうち、どこが成果に近い行動を生んでいるかを確認します。広告費を使っている場合は、費用に対して問い合わせや商談が見合っているかを営業結果と合わせて見ます。

さらに、成果につながったページと、改善が必要なページを見ます。アクセスは多いが成果につながっていないページは、導線や訴求を改善する候補です。アクセスは少なくても成果率が高いページは、追加記事や広告で伸ばす候補です。

最後に、次月の改善アクションを決めます。「問い合わせフォームを短くする」「成果率の高い記事からサービスページへの導線を追加する」「広告キーワードを見直す」「営業対象外の問い合わせが多いページの表現を変える」など、数字から具体的な行動に落とし込みます。

経営者が現場に聞くべき質問

Googleアナリティクスのレポートを受け取ったとき、経営者は数字の細部をすべて理解する必要はありません。その代わり、現場に良い質問をすることが重要です。質問が変わると、Web担当者の分析も経営に近づきます。

まず聞きたいのは、「今月、事業成果に近い変化は何か」です。アクセスが増えたことではなく、問い合わせ、資料請求、相談予約、採用応募、商談化につながる変化を確認します。

次に、「成果が出ている流入元とページはどれか」を聞きます。どの経路から来た人が行動しているのか、どのページが成果に近いのかを把握すれば、投資判断がしやすくなります。

さらに、「成果が出ていない理由は何か」を聞きます。アクセスはあるのに問い合わせがないなら、ページ内容、導線、フォーム、ターゲット、検索意図が合っていない可能性があります。数字が悪いことを責めるのではなく、原因仮説を出してもらうことが大切です。

最後に、「来月、何を変えるのか」を確認します。レポートが報告で終わると、改善は進みません。数字から次の施策を決め、翌月に結果を確認する流れを作ります。

Googleアナリティクス活用でよくある失敗

よくある失敗は、アクセス数だけを追いかけることです。アクセスが増えると安心しやすいですが、事業に関係の薄い訪問が増えているだけでは成果につながりません。流入元、ページ、キーイベント、営業結果まで見る必要があります。

次に多いのは、レポートが細かすぎることです。指標が多すぎると、結局どこを改善すべきか分からなくなります。経営者向けのレポートは、細かさより意思決定のしやすさが重要です。見る指標を絞り、変化の理由と次の行動を添えるようにします。

キーイベントが設定されていないことも大きな問題です。問い合わせや資料請求を計測できていなければ、Webサイトが成果を出しているか判断できません。まず重要な行動が正しく測れているかを確認しましょう。

また、Webの数字と営業結果がつながっていないことも失敗につながります。問い合わせ数だけを見ていても、その後に商談化したか、受注したかが分からなければ、投資判断ができません。SFAや顧客管理表と連携し、入口から受注までの流れを見ることが大切です。

Googleアナリティクス 経営者の90日実践計画

最初の30日では、見るべき指標を絞ります。ユーザー数、流入元、ランディングページ、キーイベント、成果率の5つを月次で確認できる形にします。あわせて、問い合わせ、資料請求、相談予約、採用応募など、自社にとって重要な行動が計測できているか確認します。

次の30日では、流入元と成果を結びつけます。自然検索、広告、SNS、紹介、直接流入ごとに、どの経路が成果に近い行動を生んでいるかを見ます。可能であれば、営業管理表やSFAと照らし合わせ、商談化率や受注につながった経路も確認します。

最後の30日では、月次会議で改善アクションを決めます。成果率の高いページを伸ばす、アクセスはあるが成果が弱いページを改善する、広告の訴求を見直す、問い合わせフォームを改善するなど、数字から具体的な施策に落とし込みます。

Googleアナリティクスは、経営者が細かい分析担当になるための道具ではありません。Webサイトが事業に貢献しているかを確認し、現場と同じ数字を見ながら、次の投資判断をするための道具です。最低限の指標に絞って月次で確認すれば、Web施策は感覚ではなく、経営判断に使える情報へ変わります。

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次に読むと、Web集客と営業改善の全体像をより深く理解できます。

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この記事を書いた人

セコタカユキのアバター セコタカユキ マーケティングストラテジスト

医療と経済の架け橋である「医療経済学」を研究。医療・介護サービスのDX化推進やWEBマーケティングに関するコンサルテーション事業に従事。
心理や行動など、マーケティングのファンダメンタル部分を得意としています。SEOやSNS運用などフルスタックにサポートします!

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